データ品質と言うとよくPDQ(Product Data Quality)と耳にしますが、PDQとはJAMA(日本自動車
工業会)とJAPIA(日本自動車部品工業会)が中心となり自動車メーカー、部品メーカーの合意の
下、各メジャーCADベンダーも加わりデータ授受の判断基準を決めたガイドラインです。
それまでは、やり取りの度に当事者同士で決めていた事(基準)を、様々な業者間でスムーズな
データ交換を目的に作られた基準です。
PDQを使って不具合があったデータを品質改善することにより80%解決でき、トータルで95%の
成功が見られたそうです。
不具合のデータを、そのままにしてPDQを基に根本的に作り変えないと悪いデータは悪い
データとして引きずるようになります。デザイナーから設計、設計から解析、設計から金型へ
それぞれに修正時間を要する事となります。
このことは、トータルで考えると大きなロスであることが解ります。(日本自動車工業会が
まとめたデータによると、それまで業界全体で年間25万件、71億円の損失が発生していると
ありました。)
PDQガイドラインで問題になりそうな箇所をできるだけ作らずに完成させることがデータ品質を
良くする事に繋がります。NURBSモデリングはNURBS要素そのものを使って作図/編集するので、
品質を考慮に入れてモデリングすることができます。
このブログの左下Linksにも紹介していますHintのホームページの「CAD/CAMユーザのための
PDQ入門」は大変丁寧に書かれています。PDQを知りたい方にお勧めいたします。
テーマ別フォーラム→基礎講座 を選択後ログインを要求されますが最上部の ゲストログインから
入って再び テーマ別フォーラム→基礎講座 を選択し CAD/CAMユーザのためのPDQ入門 を
選択。
- 2008/05/14(水) 11:07:46|
- 「NURBSモデリング」|
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RhinocerosはNURBSを使った3次元CADです。
NURBSモデリングは、NURBSの概念を理解し、コマンドで作図編集されるオブジェクトがどのような要素状態になるか把握し、自由曲面を思い通りに操り、品質の良いデータを素早く作図編集する方法です。
多くの人は3次元CADを使ってのモデリングの難しさを日々感じていると思います。
作業が完成に近き「トリムが実行できない」「あと、この穴を塞げば完成なのに」「穴を塞いだけど綺麗につながらない」「最後のブーリアンができない」と何度もこのような問題に悩ませられます。
長い時間をかけやっと完成したデータを、受け手側のCADにソリッドデータとして読み込ませなくてはなりません。
「読み込む途中でエラーになってまったく読めない」「読み込めたけど、これは何のデータ?」「トリムラインが外れている?」「穴だらけのデータだね」と担当者から連絡をもらい、再び修正に多くの時間と労力をかけなければなりません。
何故このようなことが起きたのでしょう?
原因は、それまで形状表現に使っていた図面を基にしたアプローチ方法で、入力していることにあります。
3次元CADのソフト内部で形状はNURBSを使って表現されるのに対して、ユーザーはNURBSを理解することなく、今までの立体表現方法で作図しています。
図面による立体表現をそのままアプローチ方法として作図することによって、ソフトが忠実(無理)にNURBSに置き換え複雑なデータにしていました。
複雑なデータは、モデリングの時もエラーが起こりやすくコマンドが実行できない状態を作りだし、なんとかソリッドデータとして完成したとしても、後工程のCADで読み込むとき使い物にならないデータになっていたのです。
しかも、図面による立体表現では自由曲面を持つ形状は曖昧な表現でしかできず、図面のみでやり取りしていたころは実際の形状を作る人に任せていたところがあります。
3次元CADでは曖昧は許されず完璧なソリッドモデルを要求されてしまいます。
「あと、この穴を塞げば完成なのに」と思うのは形状認識が甘く、図面的なアプローチ方法で作図していることが原因だと言えます。
なぜならNURBSは自由曲面を表現し易い方法であるからです。
NURBSモデリングは、3次元CADで使われているNURBSの概念を理解し、NURBSに合ったアプローチ方法で入力することにより、自由曲面を思い通りに使い、コマンドの理解を深め、品質の良いデータを作り、無理なく後工程にデータを渡すことができ、時間短縮とコスト削減を可能にします。
- 2008/05/01(木) 10:01:52|
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早速ですが「NURBSモデリング」テキスト作成中です。
とりあえず簡単なモデリングから、PDQを考慮に抜き勾配とシェル化の仕方のチュートリアル、
それと、サーフェスの解析を使いながらスムーズに流れる面を作るための、コツなどを盛り込む
予定です。
Rhinoを使って上手くできないことなどありましたら、気軽にご質問ください。
- 2008/03/22(土) 12:06:23|
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ご無沙汰しています。
早いもので3月20日となってしまいました。
花粉症の私は、桜の花が散るのが待ち遠しく、休日は家でおとなしく辛い日々が続いています。
みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。
最近スカラプティングやオーガニックモデリングなどの情報があちらこちらで咲き乱れていますネ。
実は、6月24日発売予定の
Mechanical Design Technology2008-2009
「NURBSモデリング」の記事を書いています。
スカラプティングやオーガニックモデリングは制御点を直接コントロールするモデリングですが、
「NURBSモデリング」はスカラプティングの次数、制御点に加えノットまでを考慮に入れた
モデリング方法です。ノットまでを考慮に入れると各面の整合性を図る場合、少ない制御点数で
モデリングすることが可能となります。複雑な面構成の形状を考える時もこのモデリング方法は、
理にかなっています。
このブログを立ち上げた当初からお伝えしてきましたが、ほとんどの3次元CADで形状表現に
使われているのはNURBSと言う概念で、多くの人がモデリングの時NURBSを意識せず、
モデリングしています。その結果、データ交換するときにソフト内部の若干のNURBSの考え違いと、
ソフト内部での細かいエラーの見過ごしでトラブルを起こしていました。
記事では、データ品質を考えると「NURBSモデリング」に到達した経緯と、各面の整合性を考え
ソリッドモデリングをするための方法を解説しています。
また、雑誌では整合性の部分までしか触れることができなかったですが、Rhinoの
オペレーションの基本的な部分と3DCADの三次元空間に慣れるためのツボと言った基本的な
ところからコマンドの使い方、NURBSの概念、データ品質、抜き勾配を考慮に入れたモデリング
方法、シェル化まで、工業デザインでRhinoを使いこなすテクニックを余すことなくお伝えする
スクールを7月に
”NURBSモデリングスクール”として行う予定です。
今後、さわりの部分になってしまいますがブログにて公開しようと思っていますので請うご期待
ください。
- 2008/03/20(木) 01:08:18|
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