Rhinocerosを使ってNURBSモデリングを7年。最近やっとIGESを使ってデータ交換をスムーズに行うことが出来るようになりました。
その難しいと言われるデーター交換をクリアーすることから、3DCADを取り巻く背景の問題がおぼろげに見えてきたような気がします。
まず第一回はそのことについてまとめてみたいと思います。
NURBSモデリングを始めた当初、IGESを使ってのデータ交換について常に悩まされてきました。自分が使用しているソフトの問題なのか、受け取る相手のソフトが問題なのか、中間フォーマットのIGSEが不完全なのか、STEPの方が良いのか、カーネルが違うからだめなのか、、、、。いろいろと考えさせられました。
情報を雑誌、WAVなどから探し、思い当たるモデリング現象を考察することにより解決に至りました。
その問題のほとんど、99%は作るデータの品質を考慮に入れていなかったこと。使用するソフトの問題ではなかったことです。PDQ(プロダクト・データ・クオリティ)についてNURBSを使った3Dモデリングの約束事を理解することにより、問題なくスムーズにデータを渡すことが出来るようになりました。そこから解かった事は、NURBSは入力データが少なくすばやく3D形状を表現できる優れた方法だということです。
背景のポイントはここからです。
なぜ3Dモデリングを習得しようとする初期段階にNURBSの約束事を理解しようとしないのか?それを先に考えないのか?
原因は工業製品開発において3DCADが導入された過程にあったかと思います。
以前は2次元で図面を使い3面図法により設計、開発されてきました。そこに3DCADというものが登場し、2DCADとは異なったNURBSというモデリング方法で、3次元空間で立体的に表現する方法でした。
今まで2次元の図面を使ってプロトタイプモデルを作る人や製品金型を作る人に伝え立体物にしてきたのだから、この新しい3次元ソフトの中でそれができるはず、などと思い込みソフトを開発する人たちに「2次元の図面から3次元にしてよ」「3次元にできたなら2次元にできるでしょ」など図面のノウハウをそのまま使うことを要求してきました。
しかし、2次元図面が完全な立体物の形状を表現できていたと思い込み、そこに2次元の図面を読み取り新たに3次元の立体物に表現しなおしていた人たち(モデラーや金型を作製する人)の仕事を忘れていました。
高価な有名なハイエンドCADは優秀なプログラマーによりその技術を高度なコマンドで出来るように基本的なNURBSモデリングに付加するようにそれぞれ異なった方法で他のソフトはお構いなしに、サーフェースモデリングそしてソリッドモデリングと製品を開発し、ソフトを利用する人たちの要望にあわせてそれぞれが異なった解釈で便利なコマンド(複雑な)が作られました。そこで作製した形状はデータ交換の時に問題が生じてきたのかと思われます。
本来NURBSはシンプルな3Dモデリングだったのに3面図法によるオペレーティングや図面そのものを持ち込んだために複雑な問題を抱えてしまいました。
2次元の作図方法を忘れるよう努力し3次元的な方法を意識したことにより、データ交換の問題を解決しより自由な形状表現につながりました。
このブログを立ち上げた意味は、NURBSモデリングの本当の意味を探り、Rhinoceros、その他の3DCADのオペレーションをより良くするために皆さんと考察していきたいと思ったからです。
もしご賛同頂けるのでしたら"コメント"を通じてご意見、質問頂けたら幸いです。
次回の予定としてはデータ交換をするデータの要素について考えてみたいと思います。
- 2006/10/01(日) 17:02:04|
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